凍結乾燥機モニタリングシステム開発
『凍結乾燥機』という言葉をご存じでしょうか?
ほとんどの方は、ご存じない言葉かと思いますが、『フリーズドライ』という言葉であれば、お耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この『凍結乾燥機』というものは、フリーズドライの製品を製造するための装置です。
『凍結乾燥機』の国内シェアNo.1である共和真空技術株式会社様が、納入した某製薬会社向けの『凍結乾燥機』には、医薬品製造時に管理システムからの指示に基づいて運転を開始し、運転データ(各種温度や圧力等などの推移データ)を収集し、製造が終わった時に、管理システムに運転データからサマリデータを生成し、送信するためのモニタリングシステムが導入されていました。
『凍結乾燥機』は装置製品ですので、耐用年数は長期にわたりますが、モニタリングシステムにはWindowsサーバーが使用されていたため、OSのサポート切れや、サーバーのハードウエア自体の故障時の代替え対応に伴う世代交代が必要となりました。
また、導入されたモニタリングシステムは、Delphiで構築されており、以下のような問題を抱えていました。
- Delphiの実装方法が古いため、Delphi本体のバージョンアップができないとともに、該当Delphiのサポート切れ
- メモリーリークやポインターの計算ミス等などにより、意図しないタイミングでプログラムが落ちる場合があった
- 当初開発したソフト会社とは連絡が取れず、当方にて既存のDelphiのソースコードを解析しながらトラブル対応を行っていた
- 医薬品製造における運転データのため、過去の製造時の運転データは常に参照可能な状態で保持する必要があった
これら理由により、これ以上Delphiベースのプログラムを維持することができなくなったため、既存の運転データフォーマットを保持しつつ、C#/WPFを用いてすべてを再構築することになりました。
当方では、本再構築を受託開発として受注し、チームビルディングを行い開発体制を整えて開発を行いました。
開発したモニタリングシステムは、共和真空技術株式会社様での動作試験および、現地設置後の動作対応をおこない、大きな問題を出すことなく運用に入りました。
また、本モニタリングシステムは、その性質上、一度運転が始まると一週間近く運転データを途切れなく記録し続ける必要があるため、特に安定動作に気を付けて実装を行いました。
さらに、運転データの読み書き専用のモジュールを実装することで、過去の運転データレイアウトをそのまま変更することなく使い続けることもできるようにいたしました。
本モニタリングシステムは製薬用システムであるため、更新作業に際しては細心の注意が求められましたが、
ヨシムラ・クオリティ・サービス様には本番環境への実装前より、十分な時間をかけて動作検証をご一緒いただいたことで、安心して更新作業を進めることができました。
また、現地でのシステム更新後の動作確認において発生した懸念事項につきましても、迅速かつ的確にご対応いただき、大きなトラブルなくエンドユーザー様へ納入することができました。このたびは多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございました。
共和真空技術株式会社 担当様より
